替え歌「流刑地の春〜佐殿のテーマ〜」

 

  1170年代末から1180年春までの伊豆が舞台であります。

  千昌夫氏「北国の春」の替え歌で「流刑地の春〜佐殿のテーマ〜」、よろしく♪

 

   「流刑地の春〜佐殿のテーマ〜」

 

 (1)せせらぐ 狩野川 田方郡

   鹿の声聞こえる 流刑地の

   ああ 流刑地の春

   蛭ヶ小島では何かと不便と

   届いた乳母殿のいつもの包み

   あの故郷(京都)へ帰りたい 帰れない

 

 (2)滅びた 名門 生き残り

   明け暮れる読経 流刑地の

   ああ 流刑地の春

   兄貴(1)も親父(2)似でおっかないふたりが

   あの世で酒でも飲んでるだろか

   あの故郷(京都)へ帰りたい 帰れない

 

 (3)喰い詰め(3) 居候(4) みそっかす(5)

   役立たずウジャウジャ 流刑地の

   ああ 流刑地の春

   ただ飯ただ酒どんちゃん騒ぎで

   奉公するのは一体いつやら

   あの故郷(京都)へ帰りたい 帰れない

 

 (4)浮気が バレるたび 暴れ出す

   怒鳴り声轟く 流刑地の

   ああ 流刑地の春

   ホントに好きなのはお前だけだと

   言ってるじゃないの引っかくのはやめて

   あの故郷(京都)へ帰りたい 帰れない

 

 註

 (1)悪源太殿

 (2)左馬頭殿

 (3)藤判官代

 (4)佐々木兄弟

 (5)江間小四郎

 

  ちなみに、元詩は ↓ 。

 

   「北国の春」

   いではく氏作詞 遠藤実氏作曲

 

 (1)白樺(しらかば) 青空 南風

   こぶし咲くあの丘 北国の

   ああ 北国の春

   季節が都会ではわからないだろうと

   届いたおふくろの小さな包み

   あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな

 

 (2)雪どけ せせらぎ 丸木橋

   落葉松(からまつ)の芽がふく 北国の

   ああ 北国の春

   好きだとおたがいに言いだせないまま

   別れてもう五年あの娘(こ)はどうしてる

   あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

 

 (3)山吹(やまぶき) 朝霧 水車小屋

   わらべ唄聞こえる 北国の

   ああ 北国の春

   兄貴も親父(おやじ)似で無口なふたりが

   たまには酒でも飲んでるだろか

   あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな


(2008/09/30掲載)