替え歌「黒雪賦−梶原景時のテーマ−」

 

 「黒雪賦−梶原景時のテーマ−」

 

  作詞:釈由美子が好き(元詩:なかにし礼)

  作曲:中村泰士

 

(1)

 私 平三 おバカさんよね

 敗残の 謀反人 見逃して

 心弱いと 知っていたのに

 賭けてしまった 佐殿

 底冷えのする 侍の間で

 友を 殺した時も

 私は信じていた 関東の明日

 

(2)

 私 平三 おバカさんよね

 九郎殿 キラいでは なかったの

 佐殿のため 陥れたの

 今も後悔 してない

 潮風の吹く 腰越浦で

 御首 見つめる時も

 涙は零さないの 奥歯噛みしめて

 

(3)

 私 平三 おバカさんよね

 御家人に うしろ指 さされても

 佐殿だけに 命を懸けて

 生きてきたのよ 今日まで

 粉雪が舞う 清見の関で

 鳥が 飛び立つように

 私は腹を切るわ 鎌倉見つめて

 

 

ちなみに、↓ は原詞。

 

 「心のこり」

 

  作詞:なかにし礼

  作曲:中村泰士

  唄 :細川たかし

 

(1)

 私バカよね おバカさんよね

 うしろ指 うしろ指 さされても

 あなたひとりに 命をかけて

 耐えてきたのよ 今日まで

 秋風が吹く 港の町を

 船が 出てゆくように

 私も旅に出るわ 明日の朝早く

 

(2)

 私バカよね おバカさんよね

 大切な 大切な 純情を

 わるい人だと 知っていながら

 あげてしまった あなたに

 秋風の中 枯葉がひとつ

 枝を はなれるように

 私も旅に出るわ あてもないままに

 

(3)

 私バカよね おバカさんよね

 あきらめが あきらめが 悪いのね

 一度はなれた 心は二度と

 もどらないのよ もとには

 秋風が吹く つめたい空に

 鳥が 飛び立つように

 私も旅に出るわ ひとり泣きながら


(2008/08/27掲載)